訪問歯科って何?自宅で治療を受けることのメリットとは

はじめに

訪問歯科とはお口の中にトラブルがあってもクリニックへ行けない人を対象に、歯科衛生士や歯科医師が施設や自宅などに訪問し治療や処置を行うものです。

たとえば、急に歯が痛みだしたとか、入れ歯が合わないなどのために訪問することを往診と呼び、定期的に日時を決めて訪問するものを在宅診療と呼びます。

この両方を合わせて訪問歯科と呼んでいます。

ここではそんな訪問歯科診療のメリットなどについてまとめてみました。

 

口腔ケアの意義とは

よりよい食生活を送れる

噛むという行為は口の中に食べものを入れ切断し、破砕した上で唾液と混ぜ合わせる消化作用のためのとても重要な行為です。

 

筋肉や骨のバランスを保てる

この噛む力が低下してしまうとあごが小さくなったり、歯並びが悪くなるのでお口の中をきれいにしづらくなり、虫歯や歯周病になったりします。

 

脳を活性化し老化防止

噛むことは舌や筋肉などを反応させ、全身や脳に刺激を与えて脳を活性化したり、老化を防止する効果があります。

歯をなくしてしまうと噛む能力が低下して発音しづらくなるほか、食生活に対して欲求がなくなってしまうため、脳に対して刺激が少なくなり認知症の原因になったりもします。

つまり、噛むということは老化防止に大変効果があるわけですね。

 

運動能力を向上させる

さらに、噛むことは全身運動の一つで、運動能力と高め噛み合わせのバランスが全身の平衡感覚によりよい影響を及ぼします。

 

口腔ケアの効果とは

お口の中のケアや歯科治療などを受けることで次のような効果がああります。

  • 栄養状態が改善される
  • 食べる意欲がわく
  • 認知機能の維持と回復
  • 誤嚥性肺炎のリスクを軽減できる

・・などから、自立した生活や生きる意欲を向上させます。

お口の中のケアを行うことは気持ちを豊かにするほか、全身の健康にも深い関係があります。

口から食事をするということは本当の意味での栄養になり、生きている喜びを感じられます。

さらに、口から食べることで病気になっても回復が早いとも言われています。

 

歯周病を予防できる

お口の中は何百もの細菌類が生きていると言われていますが、歯周病によって口から体内に侵入するとさまざまな病気の原因になり、医科でもこのことは問題になっています。

この歯周病とはまたの名を歯槽膿漏とも言い、歯ぐきに炎症が起き放っておくと口臭が起きたり、膿が出たりして歯を支えている歯槽骨が破壊され、最終的に歯が抜け落ちてしまう怖い病気です。

歯周病はプラーク内で歯周病菌が増殖することで起きるため、丁寧に歯磨きを行ってプラークを残さないことが最大の予防法です。

歯周病を進行させる原因には歯周ポケットの中にある見えない歯石だと言われています。

この歯石とはプラークの塊で骨の吸収に悪い影響を及ぼすやっかいなものです。

目で見えるところにあるものより、歯と歯ぐきの隙間に隠れている歯周ポケットの中の歯石によって歯周病がどんどん進行していきます。

歯石はブラッシングでは取り除けないため、歯科衛生士に除去してもらう必要があります。

 

訪問歯科診療を受けられる人とは

健康保険を使って訪問歯科診療を受けるためには決まりがあるので注意しましょう。

第一に、自宅近くのクリニックまで通院できない正当な理由があることです。

具体的に言うと、高齢で介護が必要な場合や体が不自由で通院できない場合などで、通う時間がないとか面倒・・などの理由では利用できません。

さらに、訪問するクリニックから半径16キロ圏内に施設や自宅があることが条件です。

なお、訪問歯科診療を申し込む際にはその範囲内かどうかを確認しておきましょう。

 

訪問歯科診療の内容とは

基本的にクリニックで保険内診療として行われている治療のほとんどが行えます。

ただ、まれに訪問歯科診療の機器類で対応できないものもあるので確認しておきましょう。

その中でも特に行われているものには次のようなものがあります。

  • 歯周病や虫歯治療
  • 口腔ケア
  • 入れ歯の作成・修理

・・などです。

 

訪問歯科診療の治療の流れ

歯科医師と歯科衛生士、歯科助手などが訪問歯科診療用の機材を持って訪問します。

車で来ることが多いので駐車場の場所を伝えておくようにしましょう。

治療する場所は椅子やベッドなどで、治療1回当たりの時間は30分程度です。

さらに、お口のケアやリハビリなどではお口の中の清掃の他に歯ブラシを使った、リハビリから発音によるものまでさまざまです。

治療が終れば次の予約や支払いを行います。

 

訪問歯科のメリットとは

まず、通院しなくても治療が受けられる点が挙げられます。

介護を受けている方は当然ですが、介護をしている方にとっても歯科へ連れて行くための精神面、体力面の負担がかなり軽減され、時間の節約にもなります。

さらに、歯科衛生士や歯科医師のプロの指導によりお口の中の健康を維持できるメリットがあります。

生活をしているところで診療してもらえるため、患者さんそれぞれの生活に合った指導を受けることもメリットでしょう。

訪問歯科なら歯科衛生士や歯科医師が患者さん一人一人の日ごろの生活パターンや嗜好、ご家族との関係などを考慮した上で最善の提案をしてくれます。

 

生活の質が向上する

食事や会話を楽しむことは人生において楽しみであり喜びだと言えます。

その際にお口の健康は必要不可欠でしょう。

お口の中が健康であることは日々の生活を送る上で必要不可欠です。

つまり、健康なお口の中を維持することこそが楽しい食事や会話につながり、生活の質の向上につながるわけですね。

 

安心できる

実際に訪問歯科診療を利用している方のほとんどが、歯科衛生士や歯科医師のプロの処置や治療を自宅や施設で受けられることに安心感を得ていることが分かっています。

つまり、訪問歯科診療により安心できるということです。

 

まとめ

問歯科診療を利用してお口の中のケアを行うことにより糖尿病や認知症を防止できたり、食事中の誤嚥を防げたり、生活の質を向上することができます。

クリニックへ行けないからと言ってお口のケアを怠らず、訪問歯科診療を利用することで介護を受ける方の健康維持と生活の向上に役立ててみてくださいね!