インプラント周囲炎を防いでインプラントを長持ちさせるケア方法  

 

はじめに

インプラント治療は他の治療法と比べて寿命が長いですが、メンテナンスを適切に行えば寿命を延ばせるほか、残された健康な歯の寿命も延ばせると言われています。

また、インプラント治療は一般的に治療費が高額だと思われていますが、ブリッジや入れ歯より寿命が長く、残された歯にダメージがない、審美性が高い、しっかり噛めるなどのメリットを考えると、メリットが多いです。

ここではインプラントの寿命を延ばすためにインプラント周囲炎を予防するケア方法などについてまとめてみます。

インプラントとは

そもそもインプラントとは体の中に埋め込む材料や、医療機器を総称したものです。たとえば、人工関節やペースメーカー、シリコン・・など、どれもインプラントと言うことができます。

歯をなくしてしまった時にあごの骨に埋め込む人工歯根もこのインプラントの1つで、正確に言うと歯科インプラントと言います。

ただ、最近では歯科インプラントのことをインプラントと呼ぶようですね。

インプラントの寿命

インプラントの材料はチタンやチタン合金が使われており、これらは損傷や摩耗が少ないので、ていねいにケアしていれば半永久的に使用できると言われています。素材やメンテナンス法により寿命に差が出ると言われています。

と言っても、インプラントの残存率は9割以上で10年保証を付けているクリニックも増えています。

ブリッジの生存率は10年で5~7割程度であるため、ブリッジと比較するとかなり高い生存率だと言えます。ただ、この生存率は人によって差があります。たとえば、歯周病の有無や噛み合わせ、ケア方法や虫歯の有無などによってインプラントの寿命は大きな差が出ますが、統計的に言うとインプラントの生存率は高いことが判明しているので、信用度の高い優れた治療法だということが言えます。

インプラントの寿命が短くなる原因

インプラントの寿命を延ばすにはていねいなケアが必要不可欠です。インプラントの寿命を短くする最大の原因はメンテナンスがいい加減なことによる感染があります。

インプラントの歯周病、つまり、インプラント周囲炎にかかってしまうと、インプラントの寿命が短くなると言われています。

メンテナンスがいい加減でプラークや歯石がたまってしまうと、天然の歯の歯周病と同じでインプラントが細菌感染し歯ぐきから血が出たり、インプラントがぐらついてしまったり、最悪抜け落ちたりすることがあります。

また、インプラント周囲炎は歯周病より進行が速く自覚症状がほとんどないため、気づいた時にはすでに手遅れ・・ということも多いです。

インプラント周囲炎になってしまうと自然治癒は不可能なので、おかしいなと思ったらなるべく早くクリニックを受診するようにしましょう。

インプラント周囲炎が進んでしまうと、インプラントが使えなくなってしまい再度インプラント治療を行う必要があるからです。

つまり、インプラントの寿命を延ばすためにも、インプラント保証を受けるためにも、メンテナンスを適切に行うことが重要です。

インプラントの寿命を延ばすには

日ごろのケア

インプラント治療を行った方のメンテナンスがいい加減だと、歯ぐきが腫れてしまったり、最終的にインプラントが抜け落ちてしまったりするインプラント周囲炎になることがあります。

インプラントの寿命を延ばすには日ごろのセルフケアが最も重要です。

そのためにはていねいなブラッシングが重要ですが、インプラント治療を行ったことで歯並びが変わることもあり、以前のブラッシング法とは注意すべき点が変わることがあるため、クリニックで指導を受けた通りブラッシングしましょう。

また、インプラント周囲炎を防止するにはプラークをためないことが重要で、このプラークは食事回数が多ければ多いほど起きやすいため、食事や間食の時間を決め規則正しく摂ることが重要です。

クリニックでの定期検診

クリニックでインプラントの定期検診を受ける頻度は年に1~2回程度が望ましいとされていますが、歯の状態によっては更に通院が必要なこともあります。

クリニックでの定期検診ではレントゲンを撮ってあごや骨の状態や、噛み合わせや歯、歯ぐきなどの状態を診たりとお口の中全体の確認を行います。

なお、インプラントや周りの歯にプラークや汚れ、歯石が溜まっている場合はクリーニングを行って取り除いていきます。

日ごろのブラッシングで磨き残しがある場合は歯科医師や歯科衛生士などによってブラッシング指導を行うこともあります。お口の疾患によって全身の健康に悪影響が及ぶことがあるため、生活習慣や食生活の指導を行うこともあるようですね。

クリニック選びも重要

インプラントを長持ちさせるには治療の際のクリニック選びも重要です。

インプラント治療は保険が使えないので大変高額な治療です。インプラント治療を受けると、トータルで車が買えてしまうほどの治療費になることもあります。

ですが、最近では粗悪で安いインプラント治療を行うクリニックも出てきており、安さのあまり飛びつく人も多いのが現状です。

インプラントは骨に人工歯根を埋め込む外科的治療が必要な高度な治療法です。安かろう悪かろうでは後あとトラブルの原因になります

日ごろのケア、クリニックでのメンテナンスも重要ですが、インプラント治療の症例が豊富なクリニックで治療を受けることも大切です。

派手な広告や安い価格に惑わされず実際に治療を受けた人から意見を聞いたり、カウンセリングを受けたりして信頼できるクリニックを選びましょう。また、保証制度が付いているものもありますので、そういったものを選ぶといいでしょう。

まとめ

上でもご紹介したとおり、インプラント周囲炎になってしまうと自然治癒は見込めません。

ですので、おかしいな?と思ったら、なるべく早くかかりつけのクリニックを受診することが重要です。

インプラント周囲炎が進行してしまうと、最悪インプラントがだめになってしまい再治療することになりかねません。ここでご紹介したことを参考にしていただき、少しでもインプラントの寿命を延ばせるようしっかりとケアを行ってくださいね。