歯周病治療の費用と期間について

はじめに

 

歯周病の状態は患者様一人一人によって異なってきます。
歯周病は進行してしまうと回復するまでに時間がかかってしまう事も少なくありません。
歯周病の状態によってどのくらいの費用や期間がかかるのかまとめてみました。

歯周病の症状について

歯肉炎(歯周ポケットが3ミリ以内)

歯周病の段階である歯肉炎の状態は歯肉にのみ炎症がある状態です。
歯周病は歯周組織にもダメージを与えてしまいますが、歯肉炎の状態ではまだ歯周組織にはダメージが無いので、元の状態に戻る事は可能です。

歯肉炎の症状としては歯茎が腫れて出血してしまいます。
歯ブラシをしていると出血して気が付く患者様も多い様です。
見た目では歯周病と判断する事が難しいので歯周ポケットを歯科医院で計測してどの様な状態確認する事が大切です。

 

初期の歯周病(歯周ポケットが4ミリ以内)

健康な状態の歯肉のポケットは3ミリ以内と言われているので、4ミリ程度は初期の歯周病と言えます。
症状としては、歯肉が腫れたり、出血しやすいという点がありますが、歯周病の原因になっていると言われるプラークや歯石をしっかり除去してあげて、歯肉の周りを清潔な状態に保ってあげる事で改善する事が出来ます。

歯石は歯ブラシで除去する事が出来ないので、歯科医院でのスケーリングという歯石除去が必要にはなりますが、汚れに付いている程度にもよりますが、数回の来院で保険の範囲内で治療する事が可能なので、1回2000円程度の金額で治療が可能です。

汚れや患者様の状態によって回数は決まってくるので、2000円程度に回数分が費用になってきます。

中期の歯周病(歯周ポケットが5ミリから7ミリ)

中期の歯周病では出血や腫れ、浮いた感じなど様々な症状が出てきます。
歯石や汚れなどが原因で歯肉の中に入り込んでしまうと、骨が歯石を避ける働きをして骨が減ってしまう原因になってしまいます。
歯を支えている骨が減少してしまう事によって、土台を少なくなってしまった歯はグラグラして揺れて来てしまうことも。
しっかりと歯周病の治療をする事で歯を残せる可能性はあります。

歯茎が下がってしまって歯が長く見えてしまう症状も出てきます。

骨は減ってしまうと、元の状態に戻す事は中々難しいです。
歯周病は悪くなってしまう前に早めに治療してあげる事が予後も良くなってきます。

治療費用としては1回歯石の除去は2000円程度、外科手術になってくると3000円から4000円程度になってきます。

回数も初期に比べて細かく部位を分けたり、外科手術をする事で回数は増えてきますし、それに伴って期間も増えてきます。

重度の歯周病(歯周ポケット8ミリ以上)

歯周ポケットが8ミリ以上になってしまうと支えている骨が3分の1程度になってしまっていて土台がかなり少なくなってしまっている状態です。
歯周病の治療で歯石除去なども行いますが、その歯だけでは残す事も難しくなって来る段階です。
周りの歯と固定したりする場合もありますが、痛みをかなり伴ってしまって、歯もグラグラして使用する事も難しい状態になってくると、歯を残す事自体が難しくなってしまいます。

またもし歯が無くなってしまった際にはインプラント治療で人工歯根を埋め込んでその上に差し歯を作っていく事も選択肢としてはありますが、歯茎の中の骨自体が減ってしまうとインプラントを支える骨が無くなってしまうので、治療自体が難しくなってしまいます。

治療の選択肢を狭めない為にも歯周病は早めの治療が必要です。

費用としては長い期間が必要で、1年以上通う事もあります。
1回2000円程度、外科手術の場合には3000円から4000円程度の間ですが、回数がかかってくる事によって金額も多くなってしまいます。

歯周病の治療について

初期の歯肉炎や歯周病は出血や腫れはある事はありますが、痛みや食事が出来ないほどの症状も出てこないので、自分で自覚する事が難しい症状です。

検査

歯茎の深さを測る事によって歯周病の進行状況を審査する事が出来ます。
ポケットプローブと言われる器具で歯茎の深さをはかっていきます。
この時レントゲン写真も撮影してみる事で歯茎の周りの汚れの状態や骨の状態も確認する事が出来ます。

プラークコントロール

歯周病の主な原因であるプラークを除去する事から始まります。
プラークは細菌の塊なので、歯茎にも骨にも良くない影響を与えてしまいます。
歯科医院でもプラークももちろん除去する事は出来ますが、毎日の自宅でのケアも大切になってきます。

プラークは24時間で作られてしまうと言われているので、歯科医院だけではプラークがいるお口の環境になってきます。
自宅でのブラッシングの仕方なども含めてお話させていただく事が出来るので、苦手な所やここをしっかり磨いてほしい所などを把握する事も大切です。

歯石除去(SRP)

歯石は歯ブラシでは除去する事は出来ないので、歯科医院での除去が必要になってきます。
歯茎の上にある歯石に関しては振動で除去する超音波という機械で除去する事が出来ますが、歯茎の下にある歯石は深さにもよりますが、痛みが出る事もあるので、麻酔をして除去していく事もあります。

歯茎の下に歯石が付いてしまったままの状態が、歯周病の進行を進めてしまうので、しっかりと除去してあげる事が大切です。

評価

歯石除去がすべて終わった段階で歯茎の深さがどの位がまた図っていきます。
深さが改善しているようでしたらメインテナンスで自宅でのケアと定期的な検診で確認していきます。

歯茎の深さが改善していない場合には外科処置も考えていく形になります。

フラップ手術

歯周ポケットが深い場合には歯石の除去にも限界があります。
その場合には歯茎を切開して見える状態にして歯石を除去していきます。
歯茎を切開する事、縫合などもするので落ち着くまでに一定期間時間がかかります。

 

まとめ

歯周病になってしまうと早い段階で治療してあげる事で治療期間も費用も抑える事が出来ます。
またインプラント治療をする際にも骨の状況も関係してくるので、長い間放置せず定期的に治療やメインテナンスをする事が大切です。

早期の治療であれば負担も軽く済みますし、予後も良くなってきます。