虫歯がうつるってホント?お母さんが虫歯治療をするメリットは子供にも

この季節になると、電車やお店の中でごほごほと咳き込んでいる人をよく見かけます。

子供連れのお母さんは「うちの子に風邪がうつらないかしら」「今の人、インフルエンザじゃないかしら?」と気が気でない様子です。

 

夕飯の買い出しに、子供の保育園への送り迎え。そしてお父さんやお母さんのお仕事。

家族でずっと家の中にいるわけにはいきません。それに、たまの休みくらい家族で楽しく外出したいですよね。ですが、そうするとやはり心配なのは風邪が子供にうつらないかどうかです。

 

しかし、子供にうつるのは何も風邪だけではないという話はとても有名です。実はお父さんやお母さんの虫歯が子供にうつってしまうのです。

 

注意するのは風邪だけではない!

虫歯もうつる!

 

子供に虫歯をうつさないために知っておきたいための知識をしっかり覚えておきましょう。

 

むし歯の原因とは?あの菌が影響

そもそも虫歯の原因とは何なのでしょう。何となく虫歯菌が口腔内に繁殖し、何時の間にか歯が黒くなっているということは知っているのですが、そのメカニズムは何なのかはご存知でしょうか。

 

それって子供の虫歯予防に関係あるの?と思うかもしれません。

 

もちろんです。

正しい知識を覚えておけば、お家で虫歯に気をつけることだってできますね。

外出時のマスクで風邪をひく可能性は抑えられるかもしれませんが、虫歯はマスクだけでは防げないのです。なぜなら、原因は既にお口の中にひそんでいるのですから!

 

お口の中の全ての菌が虫歯の原因になるわけではありません。

お口の中に存在する菌は時に口腔内のバランスを整える、なくてはならない存在なのです。

菌だからといって全てが悪いというわけではありません。

 

内臓でお腹の調子を整えてくれるビフィズス菌などは良い菌として有名ですね。お口の中の菌だって同じで、いい働きをしてくれる菌だってたくさんいます。何とお口の中だけで300種類以上の菌がいることも有名な話なのです。

 

たくさんの菌の中で虫歯の原因を作る有名な菌は主に二種類。それは、

 

  • ミュータンス菌
  • ラクトバチルス菌

の二種類です。

 

 

ミュータンス菌とラクトバチルス菌が及ぼす影響って?

ミュータンス菌はお口の中で増えて虫歯の原因を作ります。一度口の中に入ると除去することが不可能に近いと言われています。

もう一つの有名な菌であるラクトバチルス菌は虫歯の原因を進行させるという特徴があります。

 

ラクトバチルス菌はヨーグルトや栄養剤などのタブレットとして有名な菌ですね。

他には砂糖や炭水化物などの生活になくてはならない食物にもラクトバチルス菌は含まれています。風邪のようにうつって悪さをするのではなく、ラクトバチルス菌の場合、本来は良い存在であるはずなのに、ミュータンス菌が虫歯の原因を作ってしまった場合に奇しくも悪い結果をもたらしてしまうことがあるのです。

 

特にラクトバチルス菌はお腹にとって本来とても優しい菌です。一部の病気への効果も期待されています。

ですが、口の中で活動すると時に虫歯をどんどん進行させる存在になってしまうのです。人間にも長所と短所があるように、菌にも長所と短所があるということです。

 

酸が歯の表面を溶かす?虫歯のメカニズム

生まれた時の子供のお口の中には、こういった菌は存在しません。風邪のようにふとしたきっかけでうつってしまうことが特徴です。

 

ラクトバチルス菌の場合、炭水化物や砂糖にも含まれますので、人間が生きていく上で口の中から一切排除することは難しい菌です。

当たり前のように口にする食べ物に存在するわけですからね。

それに、ラクトバチルス菌は虫歯の原因を進行させるという特徴があるだけで、虫歯そのものの大元を作り上げる菌はミュータンス菌になります。

 

このミュータンス菌の感染経路は主に唾液であると言われます。菌を保有するお母さんの唾液を介して子供に感染します。

 

子供に前歯がはえ、少しずつ大人の食べ物に近い食事をするようになり、お母さんに色々なものを食べさせてもらいます。

 

食べさせる時にお母さんの使った箸やスプーンを使うことがあります。

お母さんやお父さんが可愛い我が子にキスをすることもありますね。同じ箸やスプーンを使うと唾液が子供のお口の中に触れます。キスも唾液が付着してしまう可能性があります。

 

多くの子供はミュータンス菌が口腔内に存在しないのに、このように両親の唾液が感染経路となり、三歳くらいまでの間に菌保有者になると言われています。

 

一度感染するとミュータンス菌の除去は難しいです。感染後に子供が歯のケアをしないと、じわじわとミュータンス菌が増えて歯の表面にねばねばした粘膜のようなものを作り、粘膜の中で酸を作り出します。この酸が歯を溶解させることにより虫歯の原因を作り出すのです。

 

ミュータンス菌がお口の中に移り、酸で歯を溶かす。本来は良い存在であり食べ物に普通に含まれているラクトバチルス菌がそれを手助けしてしまう。この流れで虫歯ができます。

 

乳歯が虫歯にならないための予防はお母さんの歯科治療

一度感染した菌を完全に除去することは難しいです。ですから、普段からお口のケアに気をつけて虫歯予防をすることが大切です。

 

虫歯予防のケアはやはりブラッシングなどの器具を使った普段のケアと定期的に歯科医院で予防のアドバイスや口腔内のクリーニングをしてもらう予防歯科です。絶対に菌をうつさないようにすることは難しいからこそ、子供のうちからケアに気をつけておくことは重要なのです。

 

しかし、子供だけ気をつけておけばいいわけではなく、特に子供との唾液接触の可能性が高いお母さんも予防をすることが重要なのです。

 

妊娠時も健康状態に合わせて定期的なケアを

お母さんはやはり子供と唾液の接触が多いです。ですから、お母さんが虫歯を治療し、普段から予防しておくことで子供への菌感染を遅らせることができます。

 

妊娠がわかった段階でお母さんは体調を見ながらお口のトラブルを改善するように気をつけておくことが必要です。

 

  • 体調に合わせてブラッシングやデンタルリンスでのうがいをする
  • 歯科医院で虫歯を治療しておく
  • 虫歯を作らないように歯科医院でアドバイスを受ける
  • 子供に菌をうつさないように歯科医院でアドバイスを受ける

 

など、お母さんも積極的にケア、そしてケアの知識を持つことは子供の歯を守ることに繋がるのです。

お母さんが虫歯を予防し、虫歯を治療する。それが子供に菌をうつさない、ひいては子供のためというメリットがあるわけですね。

 

最後に

子供が虫歯にならないためにお母さんは何ができるのでしょう。

 

もちろん普段からのケアも重要ですが、自宅でできる予防には限界があります。一度虫歯になってしまってはブラッシングだけで治すことはできませんから、子供の歯を守るために是非早めの治療を心がけたいもの。

 

歯科医院では子供の歯を守るためにお母さんができる予防についても相談できます。子供と親、一緒に口の中の健康を守っていきたいですね。