お母さんのための歯の治療。マザーズ歯科って何?

「マザーズ歯科」って、一体どんな歯科治療なの? と、疑問に思いますよね。

そんな方のために、マザーズ歯科の概要や役割についてご説明しながら、妊娠中のお母さまの口腔内の健康に保つポイントまでをご紹介していきます。

さっそく、マザーズ歯科について深く理解していきましょう!

 

マザーズ歯科とは?

マザーズ歯科は妊娠中のお母さまと、お子さまに重要な関係があります。

一体どのような歯科治療なのか? 以下で詳しくご説明していきます。

マザーズ歯科はお母さんとお子様のための歯科治療

マザーズ歯科とは、妊婦中のお母さまとお子さまを対象にした歯科治療を指します。

女性の身体は妊娠をすると、女性ホルモンの影響を受け、虫歯や歯周病などのトラブルが起きやすくなります。

妊娠中のお母さまのための治療や、トラブルを未然に防ぐための歯科治療が、マザーズ歯科の役目です。

しかし、マザーズ歯科はお母さまのための歯科治療だけではなく、お腹の中にいるお子さまのためでもあるのです。

母子感染を防ぐためにマザーズ歯科は有効的

なぜマザーズ歯科は、将来生まれてくるお子さまのためになるのでしょうか?

その理由は、母子感染を防ぐためです。

例えば、代表的な口腔内のトラブルの「虫歯」。

虫歯の原因となるのは、ミュータンス菌と呼ばれる細菌です。

「歯が黒くなる・穴が空く」などの虫歯の具体的な症状は、ミュータンス菌から作り出される酸によって、歯が溶けている状態なのです。

そして、ミュータンス菌の特徴は、歯が生えている場所にしか繁殖できないこと。

つまり、生まれたばかりの赤ちゃん歯が生えていないため、ミュータンス菌は存在しないことになります。

では、虫歯の原因となるミュータンス菌はどこから来るのでしょうか?

実は、お母さまの口の中からの感染がほとんどなのです。

子供の口腔内の環境は0〜3才までで決まる

注意すべきなのは、生後0才〜3才までの期間。

お子さまの歯が生えてくる時期なので、ミュータンス菌に感染しやすい時期でもあります。

感染しやすい環境は、食事の時間やスキンシップの時です。

お母さまが使った箸で食べ物を食べさせたり、スキンシップの際に口と口が触れると、唾液を通してミュータンス菌を移す可能があります。

このような母子感染を防ぐためにも、お子さまが生まれる前に歯科医院に通い、口腔内の環境を整えておくことが大切です。

口腔内のトラブルが起きやすくなる3つの理由

上記では、女性の身体は妊娠をすると、口腔内のトラブルが起きやすくなるとお伝えしました。

そのトラブルが起きやすくなる理由とは一体何なのでしょうか?

次に、トラブルが起きやすくなる詳しい理由について解説していきます。

ホルモンバランスの変化

妊娠中のお母さまが、口腔内のトラブルが起きやすくなる1つめの理由は「ホルモンバランスの変化」です。

妊娠中は女性ホルモンが増加する時期です。

この女性ホルモンが増加すると、口腔内ではさまざまな変化が起こります。

変化とは、唾液の性質と歯周病にかかるリスクの増加です。

ホルモンの影響で、唾液の性質がサラサラ→ネバネバになります。

さらに、唾液の分泌量が減り、口腔内の健康も保ちにくくなるので、歯周病にかかるリスクも増えます。

つわりの影響

2つめの理由は「つわり」です。つわりが原因で嘔吐をする回数が増えると、口腔内が酸性に傾き、歯が溶けやすくなります。

また、慢性的に気分が悪くなると、歯磨きが億劫に感じることもあるでしょう。

口腔内ケアが疎かになり、口腔内が酸性になる回数も増えるので、さらに口腔内のトラブルが起きやすくなる環境になります。

食生活の変化

つわりがあると、今まで食べられていたものが受け付けなくなり、思うように食事ができないこともあるでしょう。

食べられるものが限られ、食生活が偏りがちになります。

例えば、甘いもの、酸っぱいもの。

人によっては一度に食事を多く摂れないこともあり、ちょこちょこと小分けにして食事をすることも考えられます。

お母さまとお腹の赤ちゃんのためにも、食事をして栄養を補給することは大切です。

しかし、食事を小分けにして食べることや、甘いものや酸っぱいものばかりの食生活になると、口腔内のトラブルが起きやすくなります。

食事内容や回数と、口腔内のトラブルには口腔内のpHが関係しています。

pH(ペーパー)とは、アルカリ性〜酸性を表す値のこと。

口腔内のpHは唾液の作用で、トラブルが起きにくい中性に近い弱酸性に保たれています。

食事をするたびに口腔内のpHは変化し、酸性に傾きます。

酸性に傾いた口腔内は、歯が溶けやすい状態ですが、唾液の作用で約40分かけて元のpHに戻ります。

しかし、食事の回数が多いことや、甘いものや酸っぱいものを食べると、口腔内が長く酸性になるので、トラブルが起きやすい状態になるのです。

お母さんが口腔内の健康を保つためのポイント

妊娠中のお母さんは、口腔内のトラブルが起きやすい環境です。

ですが、方法次第で口腔内の健康を保つことができます。

次に、お母さんが口腔内の健康を保つ具体的な方法についてご紹介していきます。

セルフケアをしっかり行う

口腔内の健康を保つためには、毎日のセルフケアが大切です。

正しい歯磨きを行い、歯垢を残さないようにしましょう。

つわりの影響で歯磨き粉が受けつけないなら、歯磨き粉無しでのブラッシングでも問題ありません。

つわりが酷いようなら、水で口をすすぐだけでも行いましょう。

基本的に気をつけることは、毎日必ず口腔内を清潔に保つこと。

この点に注意するだけでも、トラブルを起こすリスクを減らせます。

定期的に歯科医院に通う

毎日セルフケアをしていても、妊娠中のお母さまの口腔内はトラブルが起きやすい環境にあるので、油断はできません。

歯磨きをしているからといって、歯の場所によっては歯垢が残りやすい部分もあります。

そこで、定期的に歯科医院に通い、専門家の目でチェックを受けましょう。

歯科医院に定期的に通っていれば、口腔内のトラブル不安もなくなります。

何かトラブルが見つかれば、その場で治療ができるので、症状の悪化も予防できます。

妊娠中のお母さまの口腔内を、より健康的に保つポイントは、毎日のセルフケア+歯科医院の定期的なチェック。

生まれてくるお子さまのためにも、口腔内の健康を整えましょう。

マザーズ歯科のまとめ

マザーズ歯科とは、お母さまとお子さまの口腔内の健康を守る歯科治療です。

さらに、妊娠中のお母さまは、口腔内のトラブルが起きやすい状態。口腔内の健康を保つためには、セルフケアと定期的に歯科医院でメンテナンスが必要です。

口腔内の環境を整え、生まれてくるお子さまを安心して迎えましょう。