自分の歯をいつまでも健康に保つための予防歯科の基礎知識

 

はじめに

毎日きちんと歯磨きをしていれば歯周病や虫歯になることはないと思っている方は多いでしょう。ですが、歯磨きをするだけで歯周病や虫歯を防ぐことは不可能です。

お口の中は人によってさまざまなので、ご自分での日ごろの歯磨きだけでは十分ではないからです。

お口の中の唾液の量や質、細菌の数や歯の生え具合、年齢やブラッシング状態などがかかわっています。歯周病や虫歯が起きるのにはさまざまな要素が関係しているため、リスクや原因も人それぞれなのです。

歯磨きは必要なことではありますが、確実に歯周病や虫歯を予防するには予防歯科が重要になってきます。

どの人も同じ方法で効果的に歯周病や虫歯を防止することはできません。

ここでは予防歯科の基礎知識ついて、またご自分でできるセルフケアなどもご紹介してみますので、今後のご参考になさって下さいね。

スウェーデンでの取り組み

ここではスウェーデンでの予防歯科への取り組みをご紹介します。

北欧の国スウェーデンは予防歯科先進国と言われています。日本に比べ歯周病や虫歯になる人が極端に少ないことで知られる国です。

虫歯になる人は半分以下で、歯周病については4分の1、入れ歯を使っている人の数もずっと少ないそうです。

今ではこのようなスウェーデンも、30年前までは子どもの虫歯の多い国として有名でした。ですが、そんな状態を改善しようと政府の働きかけによって予防歯科先進国になっていきました。

スウェーデンでは日ごろの歯磨きに加え歯磨きグッズの種類も多く、それらを使ってプラークコントロールを行っています。

歯ブラシを使うだけでは6割程度しか落とせないプラークを、さまざまなグッズを使ってきれいにしています。

なので、しっかりときれいにプラークを取り除くことができ、歯周病や虫歯を防止できるのです。

また、スウェーデンでは歯ブラシについては毛先が毛羽立つとすぐに交換するということを実行しており、寝る前と食後の歯磨きを推奨しているそうです。

ブラッシングの際は歯の表面だけでなく歯ぐきもマッサージすることによって血行を促進し、歯周病を予防しているそうですよ。

子どもが小さい頃は歯磨き粉の中にはフッ素が入ったものを積極的に使用し、虫歯を予防するための努力をしています。

予防歯科の重要性

みなさんは歯医者さんとは歯が痛み出したら行くところで、治療が終ったらその後は行かないところと思っていませんか?

ですが、それは虫歯になるのを待っているだけということになります。

歯周病や虫歯は他の病気とは違って、いったん治療を行っても完治はありえません。削ってしまった歯は元通りになることはないからです。

さらに、いったん治療を行うと再発する可能性もあるため、予防の意識を持たずに放置してしまえば結果的に何度も治療をすることになります。

歯を守るには治療する前に予防歯科に通ってメンテナンスを定期的に受ければ歯の寿命を延ばすことができます。歯を守るためにすぐに今までの意識を切り替えていただき、予防歯科に通うことを始めてみてはいかがでしょうか。

おうちでできるセルフケア

正しい歯磨き

日ごろの歯磨きを効果的に行うことは重要ですが、ご自分で正しく磨けていると思っていても実際は磨き残しが多いものです。

クリニックで歯科衛生士さんなどプロによるブラッシング指導を受けていただき、ぴったり合った歯ブラシを使って効果的に歯磨きを行うようにしましょう。

フッ素が入った歯磨き粉を使う

フッ素は虫歯ができるのを防止したり、歯の質を強化してくれる効果があります。日ごろ歯磨きを行う際にフッ素が入った歯磨き粉を使うことで効果的に歯磨きを行いましょう。

デンタルフロスなどを使う

歯と歯の間には歯ブラシだけでは届きづらいです。そういったところまでキレイにするにはいつもの歯磨きの後にデンタルフロスやデンタルリンスを使うと効果があります。

さらに、寝ている間は特に唾液の分泌が減るため、お口の中に細菌が繁殖しやすいと言われています。それを防ぐには寝る前や歯磨き後の仕上げにデンタルリンスを使うとより効果的です。

予防歯科でできること

定期検診

お口の中を定期的に診てもらうことで、ちょっとした変化を見つけることが可能になります。

そうすればすぐに対応してもらうことがでますので、痛みや治療の負担を軽くするためにも定期的に検診を受けましょう。

ブラッシング指導

予防歯科の基本中の基本は自宅でのブラッシングですが、正しく行えていないと意味がないですよね。

お口の中は一人一人違っているので、適切なブラッシング法もさまざまです。クリニックでブラッシング指導を受けていただき、ご自分に合ったケアを行うようにしましょう。

PMTC

PTMCとはリニックで専用の機器を使って行う歯のクリーニングのことです。

日ごろのブラッシングだけでは除去しきれない歯と歯の間や歯と歯ぐきの間にたまったプラークや歯石をきれいに取り除くことができます。

仕上げには表面をツルツルに磨いて汚れが再度つくのを防止します。

これを定期的に受けることによって予防効果がアップすると言われています。

フッ素塗布

歯の質を強化できるフッ素を歯の表面に塗り虫歯に強い歯にしていきます。これを定期的に受けるとかなり効果が期待できます。

噛み合わせをチェックする

噛み合わせが乱れたままだと食べものが噛みにくいので、消化が悪くなる、顎や顔つき、全身がゆがむ、肩こりになるなどさまざまな弊害が出てきます。

噛み合わせを定期的にチェックすることによって、こういった症状を防止できます。

まとめ

歯があるのは当然と思っている方がほとんどでしょうが、歯はなくしてからその重要性に気づくもの。口元を気にせず笑って、好きなものが食べられ、不自由を感じずに話すためには歯は重要な存在です。

予防歯科を行うことでみなさんの健康や生活の質が上がり、虫歯や歯周病を予防できるほか、全身の病気も予防できます。

現在もし歯の健康に不安がある方や、正しいブラッシング法を身につけたい方、歯医者さんが苦手で痛みを伴う治療がしたくないという方はぜひこの機会に予防歯科について考えてみてはいかがでしょうか。