目次
はじめに
誰でも歯はいつまでも美しく保ちたいものですが、一般的に高齢になると入れ歯にするのは当たり前・・というイメージがあるはずです。
虫歯になるたびにクリニックに通うのは時間もお金もかかります。
虫歯を防いで歯の健康を一生守ることができる定期検診の重要性についてここではご紹介してみましょう。
どの程度の費用がかかるのか、どんな重要性があるのかなど、あらゆる観点から定期検診についてご説明してみたいと思います。
ぜひ、ご参考になさってみてくださいね!
歯科検診で行うこととは
まず、定期検診の目的はお口の中が清潔に保たれているかどうかをチェックすることです。
クリニックでどのような定期検診が行われているのか気になる方もおられると思いますのでその内容について書いてみたいと思います。
- 虫歯や歯周病があるかどうかチェックする
- 詰めものや被せものに不具合があるかどうかチェックする
- 粘膜の異常のチェック
- 歯のクリーニングを行う
- 正しいブラッシングを指導する
・・などとなっています。
ほとんどのクリニックでは虫歯と歯周病のチェックは行います。
虫歯になっていないかどうか、歯周病になっていないかどうかをプロがきちんとチェックするので安心できます。
必要があればそのまま歯周病や虫歯の治療を行います。
さらに、それ以上悪化しないようブラッシング指導も行います。
自宅でお口の中をケアする基本となるのがこのブラッシングだと言えますが、正しいブラッシング法を指導してくれるため安心です。
入れ歯やインプラントなどを行っている方の場合にはそれらの不具合などもチェックしてもらえます。
お口の中を清潔に保つには粘膜をチェックしてもらうことも大切ですね。
歯科検診の費用とは
では、この定期検診の費用とはいったいどの程度かかるものなのでしょうか?
歯科検診を定期的に受診しているのと虫歯になってから治療を受けるとのとを比べると、歯科検診を受けている方が圧倒的に安く済みます。
歯科検診を受けるとかなり費用がかかるのでは?と心配な方も多いでしょうが、クリニックにもよりますが平均すると3,000~4,000円程度で済むようですね。
虫歯や歯周病のチェックや歯石除去などは全て保険内診療で済むため安心して受けられます。
レントゲンを使わない場合はさらに安く済み、お子さんの場合はお口の中のチェックとフッ素塗布で2,000円程度で済むようです。
自治体によっては無料や数百円で済む場合もあります。
では、歯科検診を受けずに実際に虫歯が痛くなってからクリニックに行って治療を受けた場合にはどの程度費用がかかるのでしょう。
虫歯の本数は進み具合にもよるのですが、保険内診療であれば1か所治療するごとに2,000~15,000円程度かかってきます。
いくつも虫歯があったり、歯が抜けてしまっている場合にはさらに費用がかさむので注意しましょう。
さらに、審美性の高い治療を受けたい場合には保険が適用されないため高い場合だと数十万円にもなります。
軽い虫歯の段階ですぐ治療してもらえば歯科検診でかかる費用とは大差ないでしょうが、虫歯の痛みに苦しんだり、大事な歯を削ることを考慮すれば歯科検診に行く方がいいに決まっていますよね?
定期検診の重要性
では、歯の定期検診の重要性とはどのようなものがあるのでしょうか。
クリニックは虫歯になってから行くより、その前に行くことが大切だと言えます。
知らず知らずの間に歯は傷む
お口の中に違和感を感じたり歯が痛み出してからクリニックに行く・・という方がほとんどではないでしょうか?
ですが、違和感や痛みを感じてからではすでに歯は傷み始めているのです。
虫歯は初期段階では一切痛みがありません。
なので、ある程度進行してしまって痛みが我慢できないほどになってからクリニックに行こう・・と考える方がほとんどなのです。
進行して痛みがひどくなった虫歯ほどお金も時間もかかってしまい痛みも伴いますが、歯の定期検診を受けていればそういった虫歯も未然に防ぐことができ、時間やお金の節約になります。
歯周病を予防できる
虫歯と同時に気を付けるべきなのが歯周病です。
この歯周病は虫歯のような痛みを伴いません。
なので、口の中に違和感を感じてからクリニックに行った時にはもう歯周病がかなり進行しているということになります。
歯周病が悪化してしまうと最終的に歯が抜け落ちます。
さらに、歯が1本抜けると連鎖的に他の歯も抜け落ちるリスクがあります。
現在の日本では40歳以上の8割もの人がこの歯周病にかかっていると言われているほどです。
歯周病を予防・早期発見するためにも定期検診は有効なのです。
歯石を除去してもらえる
歯石は毎日きちんと歯を磨いていてもどうしてもついてしまうもの。
この歯石とはプラークに唾液の中のカルシウムなどと結合して石化したもので、プラークは細菌の塊なので歯石は細菌の絶好のすみかになります。
歯石が多ければ多いほど、歯周病や虫歯の危険性が高まると言ってもいいでしょう。
ですが、定期検診を受けていればそのたびにこの歯石を除去してもらえます。
歯石を取り除いてもらえれば見た目もきれいになると同時に、歯周病や虫歯を防止できるメリットがあります。
正しいブラッシング法を教えてもらえる
お口の中を清潔に保つには毎日の歯磨きが大切ですよね?
ですが、ブラッシング法が正しくないと汚れが取りきれなかったりします。
定期検診を受けることでブラッシングが正しいかどうか教えてもらえます。
クリニックによっては歯科衛生士さんなどが正しいブラッシングを指導してくれたりもします。
まとめ
歯周病や虫歯などお口の中のトラブルは毎日の正しいブラッシングとクリニックでの定期的なメンテナンスである程度防止できます。
健康な生活を送るためにはご自分の歯を健康に保つことが大切で、そのためには早期発見・早期治療が重要です。
そこで利用したいのが歯の定期検診です。
3~6か月に1回程度お口の中のトラブルを防止するために歯科検診に通うことは将来の自分の健康のためにとても有効なことだと言えるでしょう。
ぜひ、歯の定期検診を習慣づけてみてはいかがでしょうか?