痛くない虫歯も放置しないで!痛くない虫歯の危険性について

はじめに

虫歯と聞くとお子さんに多いと思われがちですが、実際にはお子さんの虫歯が減少傾向で、逆に大人の虫歯が増えていると言われています。

また、虫歯は痛いものとイメージしがちですが、進行した虫歯は痛みがないものが多く、気づいた頃には神経を取り除くほど進んでいることも多いです。

ここでは痛くない虫歯の危険性について、虫歯を予防するにはどうすればいいのかなどをまとめてみました。

虫歯のメカニズム

虫歯は簡単に言うと、酸により歯が溶ける病気のことである調査では12歳の時点で1人当たり虫歯が2.4本あると分かっています。その原因は予防のためにクリニックへ行かないことが考えられます。

海外では歯科治療に保険が使えないため定期的にクリニックで検診を受けていることが多いです。

しかし、日本では虫歯治療に保険が適用されるため予防に力を入れているとは言えません。

人間の口の中には300種類以上もの細菌がいると言われており、それらの中でもミュータンス菌が虫歯の最大の原因菌と言われています。

この菌は糖分をえさに活発に活動しプラークを形成しますが、酸によって歯のエナメル質が溶かされてしまい虫歯になります。

よく、虫歯が自然治癒するなどというのを目にしますが、実施にはごく初期の虫歯しか治ることがありません。目に見てはっきりと分かるような虫歯が自然治癒することなどありえない話で、進行してしまった虫歯の症状が和らぐことなどありえません。

たとえば、虫歯で痛みがあるとすると、いくらていねいにブラッシングをしたとしても虫歯はどんどん進行し続けていきます。

虫歯の痛みがなくなる理由とは

では、虫歯の症状が和らがないのにどうして痛みがなくなることがあるのでしょうか。その理由は歯の神経が死んでしまったからです。

象牙質にまで虫歯が達してしまうと痛みを感じますが、さらに進むと神経にまで虫歯が達します。すると、痛みは激しくなりますが、これは神経に炎症が起きているからです。

炎症を放置していると、神経は虫歯により死滅してしまうと言われています。

神経が死んでしまうと、感覚がなくなってしまうため痛みも感じなくなってしまう・・というのが虫歯の痛みがなくなる理由というわけですね。

痛くない虫歯の危険性

歯ぐきが腫れあごに膿が溜まる

痛みがなくなるほど虫歯を放置していると、歯ぐきが腫れたりあごの骨の中で膿が溜まってしまうことがあります。

また、腫れにより口が開けづらくなったり、食べものが飲み込みづらくなったりすることもあり、そうなると、麻酔をかけて歯ぐきを切開し膿を取り出すことになります。

副鼻腔炎になる

上の奥歯の虫歯を放っておくと、最悪副鼻腔炎になることもあります。

この奥歯の根の先は副鼻腔と近いため、そこから細菌が副鼻腔へと感染してしまうからです。そうなると、抗生物質で症状を抑えた上で根の消毒をしなければなりません。

顎関節症になる

痛みのない虫歯を放っておくと、噛み合わせが乱れてしまい顎関節症になることもあります。

噛み合わせが悪くなると耳鳴りや顔の変化、体調不良が起きることがあるとも言われています。

頭痛が起きる

副鼻腔炎が進行すると、副鼻腔内の圧が高くなり周囲の神経が圧迫され頭痛が起きることがあります。

また、副鼻腔炎に伴い口臭や目の周りの痛みなどが起こることがあります。

全身疾患になる

痛みのない虫歯を放っておくと、血液の中に虫歯菌が入り込んでしまい血管を通して全身を回っていくと言われています。この時に虫歯菌が心臓に達すると心筋梗塞、脳に達すると脳梗塞を発症するリスクがあります。

これらの疾患になるリスクは非常に低いですが、実際にかかってしまい死亡した例もあるほどです。

つまり、たかが虫歯ということではなく、全身の健康にも悪影響が出るということを覚えておきましょう。

虫歯を効果的に予防するには

歯ブラシ以外の補助アイテムを使う

たとえば、部屋の掃除をする時も家具と壁のすき間など、届きづらいところを掃除するのにさまざまな掃除道具を使いませんか?

それと同様で、歯磨きの時も歯ブラシ以外の補助アイテムを使うことで効果的に汚れを取り除くことができます。

実際に、歯ブラシだけでは6割程度しか汚れを取り除けないと言われているため、すき間などをきれいにするためにも次のような補助アイテムを使うことをおススメします。

歯と歯ぐきのすき間は歯間ブラシを使って磨きましょう。毛の細いものから太いものまでさまざまなものがあるので、ご自分の歯のすき間に合わせぴったりなものを選ぶといいでしょう。

歯と歯の間のプラークはデンタルフロスを使ってきれいにしましょう。

糸だけのものでなく、持ち手のついたものだと使いやすくていいでしょう。また、歯ブラシの届きづらいところはブラシの小さく毛先の細いスポットブラシと言われるものを使うときれいになります。

なお、歯ブラシの交換時期の目安としては毛先がへたるとブラッシング効果が落ちるため、1ヶ月に1度は交換することをおすすめします。

定期的に検診を受ける

歯の状態は人によって違っているため、歯の健康のためにもプロによるケアが重要です。

定期的にクリニックで検診を受けていれば、きちんと磨いているつもりでいてもきれいになっていないところや、強く磨き過ぎて傷がついているところ、虫歯になってしまっているところ・・などを早期発見できます。

早期発見できれば早期治療ができるため、治療にかかる時間や費用も少なくて済むはずです。

まとめ

痛くない虫歯の危険性についてまとめてみましたが、お分かりいただけたでしょうか?

虫歯は痛みが治まったからと言って、虫歯が自然に治ったというわけではありません。痛みがなくなったからと放っておくと、歯を失うことになりかねません。

そうならないためにも、日ごろからていねいなブラッシングを行っていただき、補助アイテムを使ってお口の中を清潔に保ちましょう。また、定期的にクリニックでメンテナンスを受けて頂くことでよりお口の中を健康に保つことができます。

ぜひ、ここでご紹介したケア法を実践していただき、健康な歯を保つようにしましょう。