予防を重視した歯科医療が重要と言われる理由とは

はじめに

みなさんは虫歯などお口の中に異変がある前に予防的な意味でクリニックへ行かれていますか?最近では歯を守るため、予防歯科に取り組んでいる方が増えていると言われています。

虫歯や歯周病を防止するためにも予防を重視した歯科医療は重要です。

歯周病の原因である歯石は歯磨きがいい加減なことによる磨き残しが原因のことが多いです。ご自分での歯磨きは重要ですが、それだと磨き残しが起きてしまうのでクリニックで予防を重視した歯科医療を受けることが大切なのです。

ここでは予防を重視した歯科医療の重要性やその内容などについてお伝えします。

予防歯科の重要性

噛むことは全身の健康と深く関係する

噛むという行為は全身の健康と深い関係があると言われています。

たとえば、肥満を防止できるとも言われており、よく噛んで食べると唾液が分泌されるので血糖値が上がり空腹感がなくなって、あまり食べなくても満腹感が得られると言われています。

さらに、歯周病などになり歯がぐらついてしっかり噛めなくなると、栄養が偏るため糖尿病などが悪化するとも言われています。

糖尿病や肥満などの方は歯周病が進みやすいとも言われていて、生活習慣病と歯の病気は深く関係していることは明らかです。

また、噛むことによって脳が刺激され脳からの刺激で咀嚼は行われており、その刺激は脳に戻って活性化すると言われています。

通常では咀嚼は無意識に行われるものですが、意識行動であって反射的な行為ではありません。つまり、小さい頃からしっかりと噛むことが必要です。

よく噛むことで唾液は分泌されるようになりますが、起きている時の方が寝ている時より多く分泌されると言われています。

1日の唾液の分泌量は1~1.5リットルにもなると言われていますが、噛むことで質の高い唾液が大量に分泌されます。

また、唾液にはさらっとしたものと粘度の高いものとがあります。

唾液は消化を促進することは知られていますが、それ以外にも多くの効果があります。たとえば抗菌効果で、ちょっとした傷がある時などなめることがあるかと思います。これは菌の繁殖を抑制することを期待するからで、傷を化膿させるのを抑える物質が含まれているからですね。

また、歯周病にも大きな効果があると言われています。唾液の量が減ると菌が滞ってしまい、菌が繁殖してしまうため毒素も増えます。

これにより歯周病や虫歯が悪化するというわけですね。

唾液には虫歯を抑制する働きもあると言われています。

虫歯はミュータンス菌と言われる菌によって作り出される酸が歯のエナメル質からミネラル分を溶かし出すためできますが、唾液はこれを抑え、ミネラル分を戻す作用があるそうです。

予防歯科の内容とは

予防歯科と聞くと定期検診や歯のクリーニングなどを思い浮かべる方が多いでしょう。

ですが、一言で予防歯科と言ってもそれぞれの患者さんのお口の状態によって内容は変わってきます。

基本的なものとしては歯石除去や歯磨き指導、PMTCなどがあります。

これらは一般的な施術でこれだけで効果があればいいですが、患者さんによってはそれ以上に施術を行う必要があることもあります。

たとえば、虫歯になりやすいと判断された方の場合だとフッ素や抗菌剤などを歯に塗布することで虫歯予防を行うことがあります。

この施術によって歯の表面のバイオフィルムと言われるものを取り除き虫歯になる可能性を減らすことが可能です。

また、歯周ポケットと言われる歯と歯ぐきのさかい目をクリーニングする施術が行われることもあります。ご自分の歯磨きだけではきれいにできないところをきれいにすることで歯周病を予防できると言われています。

このように、予防歯科ではひとりひとりのお口の状態によっても必要な施術が違っています。

予防歯科と聞くとお口の中をきれいにするだけだと思いがちで、高いお金を払ってそこまでしなくてもと思いがちですが、実際にはプロの手によってきめ細かなケアが受けられたり、専用の機器を使った施術を受けることができるのです。

ぜひ、まだ予防歯科を利用したことがないという方はこの機会に受けてみてはいかがでしょうか。

予防歯科を受ける頻度

ほとんどの方は予防歯科を3ヶ月に1回程度受けた方がいいと言われています。

その理由は歯ブラシや歯間ブラシを使って日ごろいくら丁寧にブラッシングしていても、プラークを完璧にきれいに落とすことは不可能だからです。

プラークは同じところにとどまってしまい、歯周病や虫歯の原因になります。

特に歯周ポケットはプラークが溜まりやすいところで、深くなるほどケアがしづらくなると言われています。

また、落としきれないプラークは時間が経つにつれ歯石になってしまいますが、歯石は歯ブラシだけでは落とせません。

日ごろの生活の中でどうしても歯石はできるので、定期的にクリニックでPMTCを受けていただきプラークや歯石を取り除くことが大切です。

そうすればお口の中の健康が保て定期的にお口の状態を診てもらえるので、歯周病や虫歯の早期発見につながります。

歯周ポケットが深くなく歯周病でない、またはクリニックで虫歯治療をほとんど受けたことがない方の場合はセルフケアがうまくいっていると言えるでしょう。

ただ、歯周病は痛みなど自覚症状がほとんどないまま進んでしまう病気なので、お口の中をチェックしてもらう意味も含めて6ヶ月に1回程度はPMTCを受けることをおすすめします。

ご自分では落としきれない汚れや虫歯になりやすいため効果的だと言えるでしょう。

まとめ

予防を重視した予防歯科はお口の中の重大なトラブルを防ぐことができ、お口の健康を保つためにも大変効果的です。

スウェーデンはこの予防歯科先進国と言われていますが、80歳の時点で20本も歯の残存率があるというから驚きですね。

いっぽうで、日本では平均10本程度となっており、いかに予防を重視した歯科医療が重要かが分かりますね。

虫歯や歯周病などの症状を自覚してからしか歯科医院に行かないという方も、予防を重視した施術を受けてご自身の大切な歯を守りましょう。